USB-PD 30W 充電器一体型モバイルバッテリーで荷物が一つ減った(DLP7716C買った)
公開日: 2020年09月07日最終更新日: 2022年01月28日
GREEN FUNDINGで支援していた、PHILIPSの充電器一体型モバイルバッテリー(DLP7716C)が先日届いたので使ってみました。
感じたことをまとめると以下のとおりです。
- 充電器一体型で最大30W出せるのは貴重です。18Wのものはいくつかありますが。
- ノートPCのACアダプタとしてギリギリ使用できます。
- モバイルバッテリーとしてはゴツく重いです。単純にバッテリ+USB PD充電器の重さがあります。
- 複数ポートを同時に使用すると出力が分散するため、3ポート同時使用では力不足を感じます。
- 充電器とバッテリー両方をスッキリ持ち歩きたい、または非常用に常時充電状態のバッテリーを用意しておきたいなどの目的があれば適していると思います。
詳しい説明はGREEN FUNDINGのページにあります。
<PHILIPS製最新!>充電器とモバイルバッテリーが一体化したハイブリッドアダプター「DLP7716C」【PD・QC3.0対応/3つの充電ポート/大容量10,000mAh/LEDディスプレイ搭載】
見た目と重さ
サイズは84x84x36mmです。コンセント部分は折りたためて邪魔になりません。重さを量ったところ295gでした。
正面にはバッテリ残量を表示するためのディスプレイが付いています。
ポートはUSB type-A が2つにPD対応の USB type-C が1つです。
ちなみに手持ちの10000mAhモバイルバッテリーの重さが185g、USB PD 61W充電器が108gなのでほぼその合計値と同じです。 重さ的にはメリットがありませんが、モノが2つにバラけないのは持ち運びに便利だと思います。
今までは、この2つの組み合わせで使っていました。
今なら以下の辺りから選びますかねー。
組み合わせて購入するとそこそこお金がかかりますね。
供給電力
供給電力を見ていきます。
説明には以下のようにありますが、具体的にどうなるのかいまいちよくわからない書き方です。
充電器モードは3台合計5V/4.8A(最大24W)、モバイルバッテリーモードは3台合計5V/3A(最大15W)の出力に対応しています。
USB PD 1台なら30W/18Wで、複数ポートだと合計24W/15Wに落ちるんですね?
それぞれ接続した組み合わせでどうなるのかをちゃんと説明してほしいところです。
よくわからないので実際に色々つなぎながら試してみました。
まず充電器モードでThinkpad X280を接続してみました。
USB PD 1ポートだけの使用であれば、1日使ってPCバッテリ残量+3%、モバイルバッテリー残量+3%でした。
供給が30Wだと消費電力と拮抗している結果となりました。Thinkpad X280の標準充電器が45Wなのでさもありなんという感じです。
シャットダウンした状態であれば充電できるのでノートパソコンにもなんとか使えそうです。
次にモバイルバッテリーモードで、2つのポートにスマートフォンとタブレットを接続して電流と電圧を計りました。
USB typeA x2 または USB PD +1 の2ポート同時接続では両方ともに5.13V 1.43Aの電力が供給されました。2ポート合わせて約15Wになっていますね。
2ポートに同時接続するとUSB PDの急速充電は期待できなさそうです。
最後にモバイルバッテリーモードで3つすべてのポートにスマートフォンとタブレットを接続しました。
そうすると、USB type-A の2ポートとも電圧が4.74Vに降下して、電流も0.84Aになりました。
おそらくtype-Cのポートも同じような値でしょう。15Wが3ポートに按分された感じですね。昔ながらのUSBアダプタぐらいの出力です。
(type-Cのポートについては計測器がないため、他の2つのポートの計測結果とスペック上の最大電力から推測しています。)
3ポート同時使用は不可能ではないですが、大容量のバッテリーを充電するのには力不足を感じます。
それと、使っている電力計はこういうやつです。そろそろUSB-PD計れるやつも欲しいですね。
感想
充電器単体、モバイルバッテリー単体としてみるとけっして大容量・高出力ではありません。
しかし、このサイズに詰め込めるだけ詰め込んでいて、使い方を工夫すれば1台で何でもこなせるところは結構好みです。
これが4000円弱というのはなかなか良い選択肢ではないでしょうか。