必要な機能を持ったPICマイコンの探し方・選び方
公開日: 2021年02月18日最終更新日: 2022年01月28日
電子工作で大体何でも作れるようになった話で用いたPICマイコンについて、必要な機能からPICを選定する方法を説明する記事です。
PICは安価で手に入れやすく、ラインアップが豊富なマイコンです。DIPと表面実装どちらも選べます。
必要な機能を持ったPICの選び方
必要な機能とピン数(I/O)を決めてPICを選びます。
今回は、モーターの制御用にPWM、加速度センサにI2C、距離センサにADCが必要です。モータードライバ用とセンサ用に必要なピンの数は5本です。あとは電源とGNDをあわせて考えると8ピンのPICでいけそうですね。
PICの選定は MICROCHIP ADVANCED PART SELECTOR を使うのが便利です。 今回必要になる以下の機能を入力フォームに入れていくと、条件を満たす候補を一覧表示してくれます。
- CPU Type: 8-bit PIC MCU
- ADC Input: 2(0より大きい最低値)
- UART: 1(デバッグ用)
- I2C: 1
- Max PWM Outputs: 1
今回は最低限の機能に挑戦するため、候補リストの一番下に位置するPIC12F1822を選択します。PIC12F1840だと少し楽になりますが、自分を追い込むため制限の厳しい方でギリギリを狙います。
今回の開発過程で知ったことですが、 通常の開発では最高性能でピン数の多いものを最初に選び、開発の後工程でピン配置に互換性がある必要十分なグレードのチップに切り替えるようです。その方がリソース不足で設計の見直しが発生する可能性も低く、開発作業も楽になります。
PICは書き込み装置が必要
PICへのプログラム書き込みにはPICKit3のようなライターが必要です。正規品で5000円、Amazonで売っている互換品で2000円くらいです。