RETISSA Displayを500円でレンタルして使った感想

公開日: 2020年07月12日最終更新日: 2022年01月28日

RETISSA Displayを500円でレンタルできるので申し込んでみました。
正確には返送料がかかります。3辺合計約85cmの箱で送られてくるので100サイズ、東京の場合で1390円になります。

以下の写真のようにしっかりとしたケースに入っています。メガネにはレーザーを出す部分とハーフミラーが付いています。 retissa-display

RETISSA Displayはレーザーを走査して網膜に映像を投影する仕組みです。ちゃんと目に入れても大丈夫な強さの光になっているとはいえ、初めてレーザーを目に当てるのは緊張しました。メガネを覗くと小さな光の点が見えて、近づけるにつれてスクリーンの像が見えてきます。
当然ではありますが、WEBページの説明通り日光や室内照明よりも弱い光なので問題はありませんでした。

見え方としては明るさを最大にしたノートPCのディスプレイが視界にオーバーレイ表示されるという感じです。サイズもちょうどノートPCのディスプレイを見る感じです。
室内では投影される映像が明るいので向こう側は透けて見えません。部屋の照明を直接見ると透けるのが分かるくらいでした。室内照明と同程度か弱いくらいの明るさという説明に合致していますね。

視野角は25度とありますが、調整が思ったよりもシビアでした。眼鏡が少しずれたり目を動かしたりすると瞳孔の範囲からレーザーが外れて画面が見えなくなってしまいます。それと、まつげも意外と邪魔になりました。

自分は近視なのですが、映像が網膜に直接投影されるため、メガネを掛けなくても映像はちゃんと見えました(ややボケ感はありましたが)。ただ、RETISSA displayをつけた状態でメガネを掛けられないので映像以外の視界はボケてしまいます。コンタクトを使えば良いんでしょうかね。

また、飛蚊症の人がつけるとその部分に黒い線が入って見えるようです。普段の生活では脳が補正して気にならなくなるようですが、レーザーで投影する網膜の範囲に光が見えない領域があると影響があるようです。

解像度は1024x600なんですが、思ったよりも小さく感じます。 視界内では13インチディスプレイくらいの大きさはあるんですが、WEBページを表示して文字を読もうとするとちょっと辛いです。
集中して見るのではなく、アイコンやちょっとした通知を表示するのにちょうどよいと感じました。

技術が進歩してバッテリー消費や輝度調整、視野角の増加(眼球の動きへの追随)、メガネ自体の視界確保ができると世界が変わりそうです。

ちなみにRETISSA displayのスペックは以下の通りです。

投影方法  :網膜走査型
光源    :RGBレーザ
外形寸法  :アイウェア:161x44x195mm
コントロールボックス: 80x31x160mm
入力    : HDMI(mini)
消費電力  :6W(ACアダプタ接続時)
水平視野角 :約25度
解像度   :1024x600 (WSVGA相当)
更新レート :60Hz
駆動時間  :100分程度

​RETISSA Display IIならばお店での体験もできるので、近場にあれば行ってみるのも良いと思います。

ちなみにAnkerのモバイルプロジェクタが2.5h動作で、RETISSA display2は3h動作なので現時点では消費電力・動作時間の優位性はあまりなさそう?
自分だけに見える、視界の上に重畳できるというところで使いみちを検討するのが良いでしょうか。うーん。

でも、ちょっとだけ未来を感じました。