マイナンバーカードでアマチュア無線局の開局申請を行った(ID発行の郵便不要)

公開日: 2021年01月27日最終更新日: 2022年01月28日

アマチュア無線局を開局しました。
「総務省 電波利用 電子申請・届出システム(電子証明書方式)」(Liteじゃない方)で、 マイナンバーカードを使って電子申請をしたのでメモを残します。
手探りで進めたので間違っているところなどあるかもしれませんが、免状は発行されました。
マイナンバーカード使うとオンラインでIDを発行できるのでLiteのように郵便を待つ必要がありません。

アマチュア無線局の電子申請とマイナンバーカード

アマチュア無線局の開局申請は書面のほか電子申請で行うことができます。
電子申請のほうが申請にかかるお金が安いのでお得です。

無線従事者免許を取得した際に電子申請の方法が書かれたパンフレットを貰った人もいると思います。
パンフレットで案内されているのは、「電子申請・届出システムLite」を使った方法です。

このシステム、名前にLiteがついています。つまりLiteがついていない「電子申請・届出システム」もあります。

「電子申請・届出システムLite」と「総務省 電波利用 電子申請・届出システム(電子証明書方式)」の違いは以下のように記述されています。

「総務省 電波利用 電子申請・届出システム(電子証明書方式)」との違い より。

「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」では、アマチュア局の主な申請・届出に限り、電子証明書を取得することなく本人確認ができるため、「総務省 電波利用 電子申請・届出システム」よりもお手軽に申請できます。 各システムの本人確認の方法は以下の通りです。

アマチュア無線専用の申請システムで、電子証明書が不要なシステムです。
そのため、ユーザーIDが発行されると郵便で送られてきます。

現在ではマイナンバーカードが発行されているため、マイナンバーカードの証明書を使って申請を行うことができます。
そう、マイナンバーカードをもっている人はIDを発行しなくても、すべて電子申請で完了できるのです。
これで、ID発行して郵便を待つ時間が短縮できます。

電子申請は2004年から始まっているようで、以前は住民基本台帳を持ってる人が多くなかったので郵便でのID発行が主流だったんでしょうかね?

証明書を使うための準備

https://www.denpa.soumu.go.jp/public/index.html で電子申請に必要な手順を知ることができます。

以下のページを参考に電子証明書の準備をします。 https://www.denpa.soumu.go.jp/public/prep/pre001.html

電子証明書の取得についてはマイナンバーカードを使うため、マイナンバーカードの署名用証明書が有効であれば問題ありません。
引っ越しをしたけど再発行をしていない場合は再発行が必要です。

次にICカードリーダを準備してドライバをインストールします。 自分の場合は SCR3310 というカードリーダーが手元にあったためこれを使います。 SCR3310のドライバはここからダウンロードします。

その他に対応したICカードリーダーの一覧は以下にあります。
https://www2.jpki.go.jp/prepare/pdf/num_rwlist11.pdf

また、スマートフォンをBluetooth接続してICカードリーダとして使うこともできます。
https://www.jpki.go.jp/download/howto_android/connect.html を参照してください。
対応するスマートフォンを持っていればカードリーダーを買わずに済むかもしれません。

そして、「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」をインストールしておきます。 電子証明書を使うために必要なソフトです。ダウンロードページは https://www.jpki.go.jp/download/ です。

電子申請の準備

電子申請を行うためのアプリケーションを、電子申請アプリケーションのダウンロードからダウンロードします。オンライン版インストーラでOKです。

ダウンロードしたら以下のページを参考にインストールを実行してください。 https://www.denpa.soumu.go.jp/public/help/op_entry_b_clickonce_001.html

以下のページを参考にユーザー登録をしてください。 https://www.denpa.soumu.go.jp/public/help/op_user_a_001.html

署名用証明書を使うためにパスワードが必要になります。
マイナンバーカード作成時に設定したパスワードのうち、アルファベットと数字を組み合わせたものを使います。

ユーザ登録完了通知メールが届いたら「ID・パスワード確認の操作手順」から作成したアカウントのIDとパスワードを確認します。
手順は以下を参照してください。
https://www.denpa.soumu.go.jp/public/help/op_id_pass_ref_a_001.html

これで準備が整ったのでアマチュア無線局の開局申請を始められます。

電子申請

自分の場合、無線機はTH-D74の使用を前提に申請を行いました。

インストールした電子申請・届出システムを起動します。

https://www.jard.or.jp/hosho/contents/data/input_kaisetsu_denshishinsei_lite.pdf
http://tsscom.co.jp/hosho/8-jikousho-caution.pdf を参考にしながら埋めていきます。
記入項目は基本的にLiteと同じはずです。

「新規作成」から以下のように入力して始めます。

申請種別の選択

あとは個別項目の編集ボタンを押下して必須事項を埋めていきます。

「申請者情報」の入力は特に問題ないでしょう。自分の場合は「個人」を選択して、住所氏名を入力します。

「代理人情報」については自分で申請するので「委任しない」を選択しました。

「電波法第5条に規定する欠格事由」はもちろん「無」です。

「無線局に関する事項」

「無線局に関する事項」が少しわかりにくいです。
「6工事落成の予定期日」については記入不要でした。
「無線従事者免許証の番号」には自身の免許の番号を入れてください。ハイフン以降の番号がない場合はハイフンのあとのテキストボックスは空欄でOKです。
「11無線設備の設置場所又は常置場所」には普段無線機を置く場所を記載します。自分の場合は住所と同じです。
「12移動範囲」については、ハンディ端末で持ち運ぶため「移動する(陸上、海上及び上空)」にチェックを入れます。
「13電波の型式並びに希望する周波数の範囲及び空中線電力」は、実際に使用する無線機の仕様に合わせた周波数帯と電波の型式を入力します。
KENWOODの場合はhttps://www.kenwood.com/jp/cs/com/specifications/から無線機ごとに「発射可能な電波の型式及び周波数の範囲」を確認することができます。
個別にF1Dなど正確に入力しておきます。免状では4VAなどの記号にまとめらます。
略記号と電波型式の対応はhttps://www.jarl.org/Japanese/A_Shiryo/A-3_Band_Plan/denpakeishiki-new.htmに記載のある通り。
空中線電力は5Wと記載しましたが、免状には10Wと記載されていました。4VA指定で4アマの28MHzの出していい出力が10Wだからですかね? 「備考」、「添付書類」は特にありません。

次ページ」があるのでクリックして入力します。

KENWOODの工事設計書に以下のような記載があります。技適に通っている場合は記載項目を省略できます。

https://www.kenwood.com/jp/cs/com/specifications/ より

なお、適合表示無線設備として申請する場合は、工事設計書の「発射可能な電波の型式及び周波数の範囲」、「変調方式コード」、「終段管」、「定格出力(W)」の記入と、送信機系統図の添付を省略できます。

技適を通っている端末を使うため工事設計書は技適の番号を記載すればOKです。
「送信機情報」の「追加」ボタンを押下して工事設計書情報を記入します。
装置の区別は必須ではないので空欄のままです。
技適を通っている端末を使用するため「適合表示無線設備の番号」を記載します。製造時期によって番号が異なる可能性があるため、必ず実機を確認して入力してください。無線機本体にシールが貼ってあるはずです。
「発射可能な電波の型式及び周波数の範囲情報」はスペックを確認して記載します。
KENWOODの場合はhttps://www.kenwood.com/jp/cs/com/specifications/を確認。

移動する局の場合、送信空中戦の型式欄は必須ではありません。 とあるので、送信空中線の型式情報は空欄のままです。

「その他の工事設計」で「電波法第3章に規定する条件に合致する。」にチェックを入れます。

申請手数料は空中線電力を入力して「自動設定」ボタンを押下すると額が入力されます。 5Wなので2900円でした。

あとは電波利用料の前納有無と連絡先を記載して入力完了です。

その後はカードリーダーを接続し、カードを挿入して電子申請を実行してください。

申請状況の確認

申請が完了したら申請状況を確認します。
申請状況は https://www.denpa.soumu.go.jp/public/list/index.html の「照会・変更」から確認することができます。
ログインして「申請履歴照会」、「自身が申請名義人である申請」にチェックを入れて検索すると自分の申請が出てきます。

申請 -> 受付処理中 -> 審査中 -> 手数料納付街 -> 審査中 -> 審査終了 と進みます。

手数料納付待ちの状態になったらPay-easyで納付を行います。
以下のページを参照してください。
https://www.denpa.soumu.go.jp/public2/payment/index.html

審査終了状態になったら免状を送付してもらうための封筒を発送します。
記入や送付の方法は以下を確認してください。
https://www.denpa.soumu.go.jp/public2/help/manual/cat_license_receipt/man_about_sending_response_letter.html

数日待つと免状が届きます。

申請までの日数

自分の場合は以下のように処理が進みました。

  • 2020/12/17 申請
  • 2020/12/18 受付処理中
  • 2020/12/22 審査中
  • 2020/12/25 手数料納付待ち -> 即日納付 -> 審査中
  • 2021/01/06 審査終了 -> 即日、返信用封筒発送
  • 2021/01/12 免状到着

年末年始も挟むので通常だとどれくらいかかるかわかりにくいですが、審査終了まで12営業日くらいでしょうか。
免状の到着までで16営業日ですね。

所感・免責事項

ひとまず電子申請だけで開局できることを示したかったので記載しました。
初めての作業だったので間違っているところや、この記事を見るタイミングでは古くなっている情報もあるかもしれません。 必ず一次ソースをご自身で確認していただくようお願いいたします。

開局申請も住んでTH-D74が使えるようになりました。でもしばらくはROMって勉強していようと思います。